和食に欠かせない出汁には、かつおだし、昆布だしなど多くの種類がありますね。
それぞれに旨味が含まれており、出汁を変えるだけで同じ料理でも味に変化が出てきます。
その中でも、あさり出汁はあさりの美味しさがそのまま詰まった出汁で、味噌汁に使うことが多いです。

しかし、旨味をたくさん含んだあさり出汁を味噌汁だけに使うことは、とてももったいないことなのです。
今回は、あさり出汁の取り方のポイントとともに、あさり出汁の使い道について解説します。

 

□ポイントを押さえて美味しいあさり出汁に!

あさりには旨味成分が含まれています。
その旨味成分を活かすためにも、砂抜きの段階からポイントを意識して出汁をとりましょう。

1.砂抜き後は水を捨てて30分以上放置

砂抜きの基本的なポイントは、3つです。

・平らなバットで砂抜きをする
・塩水は口の少し上にかかるくらいまでの量にする
・暗くて静かな環境で砂抜きをする

これに加えて、砂抜き後に水を捨てて30分以上放置することがあさりの旨味を引き出すポイントです。
30分以上置くと、砂抜きで使用した塩水も吐き出せるので、あさりから雑味が消えます。

2.あさりの殻を洗う

砂抜き後と同様の理由で、殻についている汚れや塩水を取るために、あさりの殻を流水で洗います。
5個くらいを手にとり、殻同士をこすり合わせることで、雑味がとれて旨味が増すでしょう。

3.白ワインで酒蒸しする

あさりを酒蒸しすると、酒の旨味とあさりの旨味が組み合わさり、より美味しさを感じられます。
また、あさり自体もふっくらとした食感になります。

 

□味噌汁だけじゃない!あさり出汁の使い道3選!

あさりと言えばあさりの味噌汁というイメージがありますが、ポイントを押さえてとったあさり出汁は和食洋食問わず、さまざまなレシピに使用できます。

1.スープ

あさり出汁のスープに、野菜やきのこ類を入れることでさらに旨味が増します。
どんな野菜とも相性抜群なので、好きな野菜をたくさんいれて栄養満点のスープにしましょう。

2.パスタ

あさりと言えばボンゴレパスタですね。
あさりとガーリックだけでも十分に美味しいのですが、春に作るのであれば、ぜひ菜の花も加えてみてください。

お浸しにすると苦味を感じることがある菜の花でも、パスタにするとお子さまも美味しく食べられます。

3.パエリア

あさり以外にもえびやイカなどの魚類をたくさん使ったパエリア。
先程紹介した白ワインの酒蒸しに加え、あさり出汁を使うことで、全ての魚介の旨味がご飯に凝縮されます。

 

□まとめ

砂抜きをするところから始まるあさり出汁ですが、段階ごとにポイントを押さえることで、より旨味を引き出せます。
ぜひこだわりのあさり出汁を、味噌汁以外にも、スープやパスタ、パエリアなど様々な種類のレシピにアレンジしてみてくださいね。