海外添加物不使用の食品を選ぶことは、健康志向の高い方にとって重要な関心事です。
日本と海外の食品添加物に関する規制には違いがあり、日本で使用されているもののうち、海外では禁止されているものも存在します。
この違いを理解することで、より安全な食品選びが可能になります。
今回は、海外で規制されている、もしくは使用されていない添加物に焦点を当て、それらが日本の食品に含まれている可能性や、消費者がそれらを避けるための方法について解説します。

海外では規制!?添加物不使用食品を選ぶポイント

海外で規制されている添加物の種類と特徴

いくつかの添加物は、日本においては使用が認められていますが、海外では規制されている、もしくは使用されていない場合があります。
その代表的な例として、クチナシ色素、トランス脂肪酸、たんぱく加水分解物などが挙げられます。

クチナシ色素は、天然色素でありながら、アメリカ、EU、中国など多くの国で禁止されています。
アレルギー反応や過剰摂取による健康被害の可能性が指摘されているためです。

トランス脂肪酸は、ショートニングやマーガリンなどに含まれ、心筋梗塞や脳卒中、肥満、認知症などのリスクを高めることがWHOによって指摘されています。
アメリカやEUでは使用が禁止または制限されており、日本でもその低減に向けた取り組みが進められています。

たんぱく加水分解物は、インスタントラーメンや加工肉などに使用される化学調味料です。
強い塩酸を用いた製造方法では発がん性への懸念があり、EU、アメリカ、オーストラリアなど多くの国で規制されています。
原料の表示が不透明な点も課題です。

日本の食品表示の見方と注意点

日本の食品表示では、添加物は原則として物質名で表示されます。
しかし、一部の添加物については、一括名で表示される場合もあります。
例えば、「乳化剤」や「香料」などです。
すべての添加物を特定するには、物質名を確認する必要があります。
また、「保存料無添加」や「化学調味料無添加」といった表示は、他の添加物が含まれている可能性があるため、注意が必要です。
原材料名を確認し、スラッシュ(/)以降に記載されているものが添加物であることを理解することが重要です。

添加物不使用を実現するための具体的な方法

原材料表示をしっかり確認する重要性

食品を購入する際には、必ず原材料表示を確認しましょう。
原材料名に記載されているすべての成分を確認し、気になる添加物がないかチェックすることが大切です。
特に、スラッシュ(/)以降に記載されている成分は添加物である可能性が高いです。

無添加食品の選び方と注意点

「無添加」と表示されていても、全ての添加物が含まれていないとは限りません。
「保存料無添加」や「化学調味料無添加」など、特定の添加物のみが対象の場合もあります。
表示をよく確認し、本当に必要な添加物のみが含まれているかを確認しましょう。

自分で料理を作るメリット

自分で料理をすることで、使用する食材や調味料を自由に選択でき、添加物を意識的に減らすことができます。
保存料を使用する必要がないため、より新鮮な食材を使用できます。

信頼できるブランドやメーカーを選ぶ

食品を選ぶ際には、信頼できるブランドやメーカーを選ぶことが重要です。
企業の姿勢や品質管理体制などを調べ、安全性を確認しましょう。

海外の食品事情を知る

海外の食品添加物に関する規制や基準について知っておくことで、より安全な食品選びに役立ちます。
インターネットや書籍などを活用して情報を収集し、食品を選ぶ際の判断材料にしましょう。

まとめ

今回は、海外で規制されている、もしくは使用されていない添加物と、それらを避けるための方法について解説しました。
健康志向の消費者は、食品表示を注意深く確認し、原材料表示を理解することが重要です。
信頼できるブランドやメーカーを選び、可能な限り手作りで料理をすることも、添加物を減らす有効な手段です。