日本の食文化に欠かせない鰹節。
その独特の風味と旨みは、料理に深みとコクを与えてくれます。
また、栄養価も非常に高い食材なのです。
今回は、鰹節に含まれる栄養成分を詳しく見ていきましょう。

鰹節の栄養成分

鰹節に含まれるタンパク質、脂質、炭水化物の量は?

鰹節は、良質なタンパク質を豊富に含む食品として知られています。
100gあたり約60g〜70gものタンパク質が含まれており、これは鶏むね肉や大豆などに匹敵する高い数値といえます。

一方、脂質は100gあたり約3g〜10gと比較的少なく、低脂肪な食品と言えるでしょう。
さらに、炭水化物は100gあたり約0.4g〜0.8gと、他の主要栄養素に比べて含有量は少ないです。
これらの数値は、鰹節の種類や製造方法によって多少のばらつきがあります。
例えば、厚削りと花かつおでは、含有量に差が見られる場合があります。
厚削りは厚みがあるのでで水分含有量が多いため、タンパク質の含有率は花かつおより若干低くなります。

一方で、花かつおの方が乾燥度が高いため、タンパク質や脂質の含有率は高くなります。

ビタミン、ミネラルなど微量栄養素の含有量は?

鰹節には、タンパク質、脂質、炭水化物以外にも、様々なビタミンやミネラルが含まれています。

特に注目すべきは、ビタミンB群です。
ビタミンB1、B2、B6、B12など、エネルギー代謝に関わる重要なビタミンが豊富に含まれており、疲労回復や健康維持に役立ちます。
また、カルシウムや鉄などのミネラルも、骨の健康や血液の生成に貢献する成分として、少量ながら含まれています。

さらに、具体的な含有量は、製造方法や鰹節の種類によって変動しますが、一般的に、ビタミンB1は100gあたり約0.1mg〜0.3mg、ビタミンB2は10.1mg〜0.3mg、カルシウムは100gあたり約100mg〜200mg、鉄は100gあたり約1mg〜3mg程度と言われています。
そのため、これらの微量栄養素は、他の食材から摂取する栄養素とバランス良く摂取することが大切なのです。

他の食材と比較した鰹節の栄養価の特徴は?

鰹節の栄養価を他の食材と比較すると、その特徴がより明確になります。
例えば、タンパク質含有量は、鶏むね肉や大豆製品と比較しても遜色ありません。
しかし、脂質含有量は比較的低く、低カロリーな食品と言えるでしょう。
また、ビタミンB群やカルシウム、鉄などのミネラルも、他の食材と比較してバランス良く含まれています。

一方で、鰹節は他の食材と比べて、ビタミンCや食物繊維の含有量が低いという特徴があります。
したがって、鰹節を主食とするのではなく、他の食材と組み合わせてバランスの良い食事を摂ることが重要となります。

まとめ

鰹節は、良質なタンパク質と様々なビタミン、ミネラルをバランス良く含む栄養価の高い食材です。
だし汁として使用する場合でも、少量ながら栄養素を摂取できます。
しかし、他の食材と比べてビタミンCや食物繊維の含有量は低いので、バランスの良い食事を心がけましょう。
鰹節を日々の食生活に取り入れ、健康的な食生活を送る上で、その栄養価を有効活用していくことが大切です。