夏の暑さで食欲が落ち気味…そんな時こそ、さっぱりと食べられる和風スープはいかがでしょうか。
旬の夏野菜をふんだんに使った、体の芯から温まる(またはひんやりと冷やす)和風スープのレシピをご紹介します。
今回は、夏野菜の種類に合わせた下処理方法やだし選び、そして味付けのコツまで、丁寧に解説します。
夏野菜を美味しく食べる和風スープのレシピ
定番のトマトと夏野菜の和風スープ
トマト、ズッキーニ、ナス、パプリカなど、お好みの夏野菜を200gほど用意します。
トマトは湯むきし、その他の野菜は食べやすい大きさに切ります。
だし汁(昆布だし500ml)に、切った野菜と鶏がらスープの素小さじ1、醤油小さじ1、みりん小さじ1/2を加え、煮立ったら弱火で10分ほど煮込みます。
仕上げに塩で味を調え、お好みで三つ葉を添えて完成です。
野菜の甘みとだし汁の旨味が絶妙に絡み合い、体の温まるスープに仕上がります。
また、調理時間は約20分、難易度は簡単です。
さらに、様々な夏野菜でアレンジも可能です。
さっぱりとしたきゅうりとみょうがの冷製和風スープ
きゅうりは薄切りにし、みょうがは千切りにします。
昆布だし(500ml)にきゅうり、みょうが、薄口醤油小さじ1、酢小さじ1/2を加え、冷蔵庫で3時間ほど冷やします。
仕上げに塩で味を調え、お好みで刻みネギを添えて完成です。
みょうがの爽やかな風味ときゅうりのシャキシャキとした食感が、夏の暑さを吹き飛ばすような、さっぱりとした冷製スープといえます。
調理時間は約10分(冷やす時間除く)、難易度は簡単です。
そのため、気軽に作ることができます。
コク旨なナスと豚肉の和風スープ
ナス1本はヘタを切り落とし、1cm幅の輪切りにします。
豚肉(薄切り100g)は食べやすい大きさに切ります。
だし汁(かつおだし500ml)に、ナス、豚肉、生姜(薄切り)を入れ、中火で煮込みます。
豚肉に火が通ったら、醤油大さじ1、みりん大さじ1/2、酒大さじ1を加え、さらに5分ほど煮込みます。
仕上げに塩で味を調え、お好みでネギを添えて完成です。
豚肉の旨味とナスのとろける食感が、たまらないコク旨スープなのです。
調理時間は約20分、難易度は簡単なので、忙しい日にもおすすめです。
また、七味唐辛子を加えても美味しくいただけます。
ヘルシーなオクラと鶏肉の和風スープ
オクラ1袋は板ずりし、食べやすい大きさに切ります。
鶏むね肉(100g)は食べやすい大きさに切り、塩コショウで下味をつけます。
だし汁(合わせだし500ml)に、オクラ、鶏むね肉、生姜(すりおろし小さじ1/2)を入れ、中火で煮込みます。
鶏肉に火が通ったら、醤油小さじ1、みりん小さじ1/2を加え、さらに5分ほど煮込みます。
仕上げに塩で味を調え、お好みで白ごまを振って完成です。
鶏肉のヘルシーさとオクラのネバネバが、体の健やかさをサポートするスープといえます。
調理時間は約15分、難易度は簡単です。
さらに、お好みで柚子胡椒を加えても風味が増します。

夏野菜の下処理方法
トマトの湯むき方法
トマトに十字の切り込みを入れ、沸騰したお湯に30秒ほど入れ、氷水に取ります。
皮が簡単に剥けるので、丁寧に皮を剥きます。
こうすることで、口当たりがよくなります。
また、皮を除くことで、ソースなどに使用する場合もなめらかに仕上がります。
トマトの品種によっては、湯むきしなくても皮が柔らかいものもあります。
なすのあく抜き方法
ナスを水に10分ほどさらして、あく抜きをします。
その後、水気を拭き取ります。
あく抜きをすることで、ナスの変色を防ぎ、えぐみを抑えることができます。
一方で、あくにはポリフェノールが含まれているため、気になる場合はあく抜き時間を短縮しても良いでしょう。
また、切ったナスを塩水にさらす方法もあります。
きゅうりの苦味を抑える方法
きゅうりは薄切りにして、塩もみをしてから水洗いし、水気を拭き取ります。
こうすることで、苦味を抑えることができます。
また、きゅうりの切り方を変えることで食感が変わり、様々な料理に活用できます。
例えば、乱切りにすると食感が増し、サラダなどに最適です。
オクラの板ずり方法
オクラの表面を包丁の先で軽くこすり、産毛を取り除きます。
板ずりすることで、オクラの口当たりが良くなり、色も鮮やかになります。
また、板ずりは調理前の下準備として重要な工程です。
塩を振って行うことで、より効果的に産毛を取り除くことができます。

和風スープに合うだしの種類は?
昆布だしうま味と上品な香り
昆布のうま味と上品な香りが特徴で、素材の味を引き立てます。
昆布だしは、和食の基本となるだしであり、様々な料理に活用できます。
また、昆布の種類によって、だしに含まれるうま味成分や香りが微妙に異なります。
そのため、料理に合わせて昆布の種類を選ぶのも良いでしょう。
かつおだし豊かな風味とコク
かつお節の豊かな風味とコクが、スープに深みを与えます。
かつおだしは、単独で使うのはもちろん、昆布だしと合わせて合わせだしにすることもできます。
また、かつお節を削る厚さによって、だしの濃さや香りが変化します。
厚削りは香りが強く、薄削りは上品なだしが取れます。
合わせだし両方の良いとこどり
昆布だしとかつおだしの両方の良い所を兼ね備えた万能のだしです。
合わせだしは、それぞれのだしのうま味が相乗効果でより一層引き立ちます。
そのため、多くの和食料理に使用されています。
だしの割合を変えることで、風味を調整することも可能です。
煮干しだし独特の風味と深い味わい
煮干しの独特の風味と深い味わいが、個性的なスープに仕上げます。
煮干しだしは、味噌汁や麺つゆなどによく使われます。
煮干しの種類や産地によって、風味に違いがあるので、様々な種類を試してみるのも良いでしょう。
また、頭とはらわたを取り除くことで、えぐみを抑えることができます。
和風スープの味付けのコツ
基本の味付け醤油とみりんの黄金比
醤油とみりんを1:1/2の割合で入れると、バランスの良い味付けになります。
この割合は基本的なものであり、好みに合わせて調整することも可能です。
また、醤油の種類によっても風味が変わるため、色々な醤油を試してみるのも良いでしょう。
例えば、薄口醤油を使うと、素材の色を活かした仕上がりになります。
塩分控えめの味付け方法
塩分を控えたい場合は、醤油やみりんの量を減らし、代わりにだし汁の量を増やすか、薄口醤油を使用します。
だし汁をしっかりとることでも、塩分を控えめにすることができます。
また、香味野菜やスパイスなどを加えることで、風味を豊かにし、物足りなさを補うことができます。
うま味をアップさせる隠し味
少量の鶏がらスープの素や酒を加えることで、スープのうま味がアップします。
その他にも、きのこ類を加えたり、野菜をじっくりと炒めてから煮込むことで、うま味をさらに引き出すことができます。
隠し味を加えることで、風味に深みが増し、より美味しいスープに仕上がります。
酸味を加える方法
酢やレモン汁を少量加えることで、さっぱりとした酸味が加わり、味に変化が生まれます。
酸味は、食欲を増進させる効果もあります。
また、梅干しやトマトなどの酸味のある食材を加えることでも、同様の効果が得られます。
酸味の強さは、好みに合わせて調整しましょう。
まとめ
今回は、夏野菜を使った和風スープのレシピをご紹介しました。
夏野菜の種類に合わせた下処理方法、だし選び、味付けのコツを理解すれば、簡単に美味しい和風スープを作ることができます。
ぜひ、色々な夏野菜を使って、自分好みの和風スープをアレンジしてみて下さい。
夏バテ気味の時にも、ぴったりの一品です。