和食の美味しさを引き出す秘訣、それは何と言っても「出汁」です。
家庭で簡単に美味しい出汁が取れたら、毎日の料理がもっと楽しくなりますよね。
実は、昆布と鰹節さえあれば、本格的な出汁が簡単に作れるんです。
今回は、初心者の方でも失敗なく、美味しい出汁を取れるコツを分かりやすくご紹介します。
さあ、一緒に美味しい出汁の世界を覗いてみましょう。

 

昆布と鰹節で簡単出汁の取り方

 

昆布の選び方と最適な量

 

出汁の風味を左右する昆布選び。
おすすめは、だし昆布として販売されているもの。
種類は特に問いませんが、日高昆布以外のものが香りが良く、使いやすいでしょう。
水1リットルに対して約10g(水の1%)が目安です。
お好みで調整してみてください。

 

昆布の戻し方と時間

 

昆布は、使用する前に水で戻すと、旨味がより引き出せます。
30分~1時間、できれば冷蔵庫でじっくりと戻しましょう。
前日から水につけておくのもおすすめです。
戻すことで昆布が柔らかくなり、だしが出やすくなります。

 

鰹節の種類と最適な量

 

鰹節は「薄削り」が一般的で、だし取りに最適です。
水1リットルに対して約10g(水の1%)が目安です。
より濃厚な出汁にしたい場合は、少し多めにしても構いません。
「厚削り」を使う場合は、後述する手順で煮出してください。

 

だしを取る際の温度管理

 

昆布からだしを取る際は、沸騰させないことが重要です。
弱火でじっくりと加熱し、鍋底から小さな泡が出てきたら(約80℃)火を止めましょう。
沸騰させると、昆布の香りが損なわれ、えぐみが出てしまうことがあります。

 

だしを取る時間と風味の変化

 

昆布を取り出した後、鰹節を加えます。
沸騰させ、アクを取り除いたら、弱火で3~4分間煮出しましょう。
時間によって風味に変化が出ます。
お吸い物など上品な風味を求める場合は、1~2分で取り出しましょう。
煮出す時間は、お好みで調整してみてください。

失敗しない美味しい出汁の基本

 

沸騰させない理由とコツ

 

沸騰させると、昆布や鰹節の旨味成分が壊れてしまい、えぐみや雑味が出てしまうためです。
弱火でじっくりと加熱し、沸騰直前で火を止めることが、美味しく仕上げるコツです。

 

昆布と鰹節の組み合わせ

 

昆布と鰹節の組み合わせは、和食の基本。
昆布の旨味と鰹節の香りが絶妙に調和し、奥深い味わいを生み出します。
それぞれの分量を調整することで、好みのバランスを見つけることができます。

 

出汁の濾し方と保存方法

 

ザルとキッチンペーパー、または布巾を使って、丁寧に濾します。
勢いよく濾すと、鰹節の粉が混ざってしまうので、ゆっくりと濾すのがポイントです。
濾した出汁は、冷蔵庫で2~3日以内に使い切りましょう。
冷凍保存も可能です。

 

出汁を使った料理の応用

 

出汁は、味噌汁やうどん、そばなどの麺類、煮物、茶碗蒸しなど、幅広い料理に使えます。
出汁の量を調整することで、料理の味付けも簡単にできます。
色々な料理に活用してみてください。

 

よくある失敗例と解決策

 

・出汁が薄い
昆布や鰹節の量を増やす、煮出す時間を長くする

・出汁が苦い
沸騰させてしまった、昆布を長時間煮出した

・出汁が濁っている
濾す際に丁寧さが足りない

まとめ

 

昆布と鰹節を使った出汁は、家庭で簡単に作れるだけでなく、料理の美味しさを格段に向上させます。
沸騰させずにじっくりと煮出すこと、そして濾す際の丁寧さがポイントです。
この記事で紹介したコツを参考に、美味しい出汁を作ってみてください。
きっと、料理の幅が広がり、食卓がもっと豊かになるでしょう。