水出しで出汁を取る際、水道水を使っても大丈夫なのか、と疑問に感じてしまう方もいらっしゃると思います。
確かに、水道水を飲むことに抵抗がある方もいらっしゃるため、水出しの際に使用しても良いのか悩んでしまうこともあるでしょう。
この記事では、水出しでの出汁を取る際に水道水は使えるのか、さらには煮出しとの違いについて解説します。
 

◻︎水道水で出汁をとっても良い?

 
結論から述べると、水道水を使って出汁をとっても問題ありません。
ただ、水道水を使う場合はポイントがありますので、ここではそのポイントと水道水ではなくミネラルウォーターを使う場合の選び方をご紹介します。
 
・水道水の可否
 
先述した通り、水出しで出汁を取る場合に水道水を使用しても問題ありません。
ただし、水道水のクロラミンや塩素が気になる場合は、事前に沸騰させてから冷まして使用することをおすすめします。
手間に感じるかもしれませんが、上記の作業で不要な成分を取り除けます。
 
・ミネラルウォーターの選び方
 
ミネラルウォーターを使用する場合、軟水がおすすめです。
軟水はミネラル成分が少なく、出汁のうま味成分をより効率的に抽出できます。
硬水を使用すると、ミネラル成分が多いため、出汁の風味が変わってしまう可能性も否めません。
 

◻︎水出しと煮出しはどう違うの?

 
出汁を取る方法として、水出しと煮出しの2種類が挙げられますが、どう違うのでしょうか。
それぞれに独自の特徴がありますので、お料理に合わせて使い分けてみてはいかがでしょうか。
 

*水出しの特性

 
水出しは、昆布やかつお節を水と一緒に一晩置くだけで、繊細なうま味が引き出されます。時間がない方にもおすすめです。
繊細なうま味を引き出せる水出しは特にお吸い物や煮物など、上品なうま味を求める料理に最適ですよ。
 

*煮出しの特性

 
煮出しは、昆布や煮干しを沸騰したお湯に入れて出汁を取る方法です。
風味や香りが強く出るため、うどんやそばなどの料理に適しています。
また、濃い味の調味料を使用する料理にも、煮出しは有用です。
 

*水出しと煮出しの使い分け

 
水出しと煮出しは、それぞれ特有の風味と特性があります。
したがって、料理や好みに応じて使い分けることが重要です。
例えば、煮出しは濃い調味料に負けない風味がありますので、味噌や醤油を多用する料理に適しています。
 

◻︎まとめ

 
水出しで出汁を取る際、水道水を使用しても全く問題はありません。
しかし、水道水の成分が気になる場合は、1回沸騰させてから冷ましたものを使うようにしましょう。
また、水出しと煮出しはそれぞれ独自の特性があります。
水出しは繊細なうま味を引き出すのに適しており、煮出しは風味や香りが強い料理に最適です。
お料理に合わせて水出しと煮出しを使い分け、お料理のさらなるレベルアップを目指しましょう。