炊き込みご飯の旨みと香りを引き立てる「だし」の使い方についてご紹介します。
様々なだしを活用することで、炊き込みご飯の風味を一層引き立てられます。
ここでは、鰹節、昆布、煮干し、干しシイタケなど、それぞれのだしの特性を活かしたレシピやコツをご紹介します。
お気に入りのだしで、炊き込みご飯の新たな世界を楽しんでみませんか。

 

□美味しい炊き込みご飯を炊くコツ

調味料を最初に入れ、その後水を加えるようにしましょう。
最初に調味料を加えることで、炊飯器のメモリに合わせて適切な水量に調整しやすくなります。
逆に、水を先に加えてから調味料を入れると、後から水分を減らすことが難しくなってしまいます。

炊飯前には、具材をお米に混ぜ込まないようにしましょう。
具材が混ざることで炊飯中の水流が妨げられ、炊き上がりにムラが生じる可能性があります。
具材は混ぜず、硬いものから順にお米の上に載せることで、失敗を最小限に抑えられます。

炊き上がり後、蒸らす前にすぐに具材とご飯を混ぜるようにしましょう。
蒸らしを混ぜることで、ご飯と具材がより均一に馴染み、香りも料理全体に行き渡ります。

もし炊き込みご飯に芯が残っている場合は、再度炊飯することで問題を解消できます。
2度目の炊飯に際しては、1合あたり50cc程度の水を目安に加えてみてください。
ただし、ご飯の柔らかさによっては水の量が適切でないこともあります。

不安な場合は、食べる分だけを平らな皿に移し、大さじ2杯程度の水を全体にかけて、ラップをして電子レンジで2分ほど加熱する方法も試してみてください。

 

□だしが重要!炊き込みご飯の種類

1.鰹節だしを用いた炊き込みご飯

 

様々なバリエーションの炊き込みご飯が存在しますが、鰹節の風味を楽しむ方には、彩り鮮やかな「五目炊き込みご飯」がおすすめです。
お米に加える材料には、濃口しょうゆ、酒、鰹節だし、鶏もも肉、にんじん、しいたけ、しめじ、そしてこんにゃくが含まれます。

炊飯器を使用する場合、お米2合に対して、濃口しょうゆ大さじ2、酒大さじ1、だし汁200mlを加え、軽く混ぜます。
最後に全ての材料を加え炊き上げます。

 

2.昆布だしを活用した炊き込み

 

しっかりとした色合いと濃厚な香りが魅力の炊き込みご飯も良いですが、軽やかに楽しむための炊き込みご飯もおすすめです。
昆布だしを用いた炊き込みご飯は、塩としょうゆを控えめにして、淡い味わいを楽しむポイントです。
予め吸水させたお米に、昆布だし、塩、しょうゆを少量加えてください。

具材としては、鶏肉、ゴボウ、ニンジン、そして油揚げを用意します。
これらの具材をフライパンで軽く炒め、塩としょうゆで調味しておきます。

具材が冷めたら、お米と一緒に炊飯してください。
昆布だしの炊き込みご飯はさっぱりとしているため、他のおかずと組み合わせても調和します。
しょうゆ味のスープや煮物と組み合わせても素晴らしい味わいが楽しめます。

 

3.煮干しだしの風味豊かな炊き込み

 

炊き込みご飯にはしょうゆや鰹節、昆布といっただしの定番がありますが、煮干しもその一つです。
煮干しだしを使用した炊き込みご飯の具材は、通常の炊き込みご飯と同様です。吸水させたお米に煮干しだしを混ぜ入れます。

味付けには、しょうゆ、酒、みりんを用いて調整します。鶏肉、シイタケ、ニンジン、ゴボウなどの具材を加えて炊き込みます。

煮干しだしの炊き込みご飯は、海の香りが魅力です。
煮干しの種類を変えることで、風味に変化を加えられます。
カタクチイワシやウルメ、アゴなど、地域によって異なる種類の煮干しを試してみるのも楽しいでしょう。

自分好みの味わいを見つけてみましょう。

 

4.きのこを活用した炊き込み

 

鰹節のうま味、昆布のコクと同様に、干しシイタケのグアニル酸は美味しさの源です。
また、キノコには豊富なグルタミン酸が含まれています。
キノコをたっぷり使った炊き込みご飯は、深いうま味を楽しめます。

 

□まとめ

炊き込みご飯とだしとの関係をご紹介しました。
だしごとにそれぞれ異なった風味の炊き込みご飯が楽しめます。
しかし、だしを最初から作るのは大変です。
当社の入れるだけの調味だしで手軽に本格的なだしを楽しみましょう。