水だけでだしを取れたらいいのに、と考えたことはありませんか。
一般的に、だしをとる場合は沸騰させたお湯を使ってだしをとるというイメージがある方も多くいらっしゃいますよね。
実は、だしは水出しでもとれます。
煮立てることなく、時間をかけて素材からエキスを引き出す水出しは、素材の風味を最大限に活かしますが、そのためにはいくつかのポイントを押さえることが大切です。
今回は、水出しでのだしの取り方とその保存方法について、ご紹介します。
 

◻︎水出しでだしを取る方法

 
水出しの手順は非常にシンプルで、必要な準備物は昆布や煮干し、鰹節などの素材と水だけです。
このシンプルな組み合わせが、時間をかけることで複雑な風味を生み出します。
一晩冷蔵庫で寝かせるだけで、素材から豊かな風味と旨味が引き出されるのです。
 
お好みの素材を水につけて一晩冷蔵庫で寝かせる、拍子抜けするほど手順はシンプルですが、これだけでだしは完成します。
また、以下のポイントを考慮すると、より水出しの利便性を高められますよ。
 

*容器選びのコツ

 
容器は何でも構いませんが、麦茶ポットのようなポケット付きのものが便利です。
このポケットがあると、素材の細かいカスを簡単に取り除けます。
また、お茶パックを使用することで、さらに手軽に素材を取り出せますよ。
 

*保存方法の工夫

 
水出しで取っただしは、冷蔵庫で約3日間が保存の目安です。
もし長期保存を希望する場合、冷凍で保存しましょう。
製氷機でブロック状に凍らせれば、必要な分だけ簡単に取り出せます。
 

◻︎素材別!水出しでのだしの取り方

 
・かつおだし
 
水1リットルとかつお薄削り30gを密閉できるポットに入れます。
フィルタが付いているポットを使用すると、そのまま料理に注げるので非常に便利ですよ。
冷蔵庫で8時間以上置くと、だしが色づきます。
最後にザルなどでこして、保存しましょう。
 
・昆布だし
 
昆布は大きめに切り、表面の汚れを落とします。
 
しかし、表面の白い物質は旨味の源なので、落としすぎないように注意が必要です。
かつおだしと同様に冷蔵庫で8時間ほど置くと、だしが完成します。
 
・煮干しだし
 
煮干しの頭部と腹わたを取り除き、フライパンで乾煎りします。
手間に感じるかもしれませんが、この作業により、魚臭さが軽減されます。
水と煮干しを入れたポットを冷蔵庫で一晩保存して、煮干しだしの完成です。
 
・干ししいたけだし
 
干ししいたけは、低温でじっくりと戻すことで、旨味成分が多く抽出されます。
冷蔵庫で12~24時間ほど置くと、だしが色づきます。
これは干ししいたけに含まれる旨味成分のグアニル酸が抽出された証です。
 

◻︎まとめ

 
水出しで取っただしは、その手軽さと深い風味が魅力です。
 
しかし、水出しでのだしの取り方には、実はいくつかのポイントが隠されています。
素材選びから保存方法まで、それぞれのステップに意味があります。
この記事を参考に、ぜひ水出しでのだし取りに挑戦してみてください。
 
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