しじみは、古くから滋養強壮に効果があるとされ、味噌汁の具材として親しまれてきました。
その小さな身の中に、実は様々な栄養素が凝縮されています。
中でも、近年注目されているのが亜鉛です。
亜鉛は、新陳代謝や免疫機能、味覚など、私たちの健康維持に欠かせないミネラルです。
しかし、亜鉛は調理によって損失しやすい栄養素でもあります。
今回は、厨房関係者の皆様向けに、しじみに含まれる亜鉛の栄養価と、その調理におけるポイントを解説します。
しじみ亜鉛の栄養価と調理におけるポイント
しじみに含まれる亜鉛の量と特徴
しじみ100gあたりに含まれる亜鉛の量は、約2.3mgです。
これは、他の貝類と比較しても比較的多い数値です。
亜鉛は、たんぱく質の合成や細胞の成長、免疫機能の維持など、様々な体の機能に関与する必須ミネラルです。
不足すると、味覚障害や皮膚炎、食欲不振などの症状が現れる可能性があります。
特に、成長期の子供や、偏食気味の方、妊娠中の方などは、十分な亜鉛摂取が重要です。
亜鉛の調理による損失を防ぐ方法
亜鉛は、水溶性であるため、調理方法によっては損失が大きくなってしまいます。
特に、長時間煮込んだり、煮汁を捨ててしまうと、亜鉛の多くが失われます。
亜鉛の損失を防ぐためには、短時間で調理すること、煮汁ごと食べること、圧力鍋を使用するなどが有効です。
また、酸性の食材と一緒に調理すると、亜鉛の溶出が促進されるため、注意が必要です。
亜鉛の吸収を促進する食材との組み合わせ
亜鉛の吸収率を高めるためには、他の食材との組み合わせも重要です。
良質なタンパク質と一緒に摂取することで、亜鉛の吸収が促進されます。
例えば、しじみと豆腐、しじみと鶏肉などを組み合わせた料理は、亜鉛の吸収を高める効果が期待できます。
また、ビタミンCを多く含む野菜と一緒に摂ることで、亜鉛の吸収を助ける効果も期待できます。
業務におけるしじみの効率的な取り扱いと保存方法
大量のしじみを扱う厨房では、効率的な取り扱いと保存方法が重要になります。
新鮮なしじみを選ぶことはもちろん、適切な砂抜き、保存方法を心がけることで、品質を維持し、無駄を減らすことができます。
砂抜きは、塩水に浸けることで効率的に行えます。
保存は、冷凍保存がおすすめです。
冷凍することで、オルニチンの量が増加し、うまみが増すという効果もあります。
小分けにして冷凍保存すれば、必要な分だけ解凍して使用でき、業務効率も向上します。
しじみを使った亜鉛摂取量の多い献立例
しじみの栄養価を最大限に活かした献立例をご紹介します。
例えば、「しじみと鶏肉の炊き込みご飯」は、亜鉛を多く含むしじみと鶏肉を組み合わせ、良質なタンパク質と亜鉛を同時に摂取できます。
また、「しじみと豆腐の味噌汁」は、短時間で調理できるため、亜鉛の損失を抑えることができます。
さらに、ビタミンCを多く含む野菜を添えることで、亜鉛の吸収を高める効果が期待できます。
これらの献立を参考に、お客様に栄養価の高いしじみ料理を提供しましょう。
まとめ
今回は、厨房関係者の皆様向けに、しじみに含まれる亜鉛の栄養価と、その調理におけるポイントを解説しました。
しじみは、亜鉛を豊富に含む食材であり、適切な調理方法によって、その栄養価を最大限に活かすことができます。
短時間調理、煮汁ごと食べること、良質なたんぱく質やビタミンCを多く含む食材との組み合わせ、そして効率的な保存方法を心がけることで、栄養価の高いしじみ料理を提供できます。
これらの情報を参考に、お客様に健康的なしじみ料理を提供し、食の満足度を高めてください。
しじみ料理を通して、お客様の健康に貢献できるよう努めましょう。