最近話題のヴィーガンとベジタリアンの違いをご紹介します！

健康や倫理観に敏感で、自身の食生活に対して意識的な選択を求める人々にとって、ベジタリアンとヴィーガンの違いを理解することは重要です。
本記事では、ベジタリアンとヴィーガンの定義やライフスタイルの相違点を明確にし、読者が自分の価値観に合った食生活を選択する一助となることを目的としています。

□ベジタリアンとヴィーガンの基本的な違い

ベジタリアンとヴィーガンは、どちらも植物性食品を中心とした食生活を送りますが、その定義には明確な違いがあります。

1:ベジタリアンの定義

ベジタリアンは肉や魚を避けますが、卵や乳製品の摂取については個人の裁量に任せられています。
つまり、ベジタリアンの中には卵や乳製品を食べる人もいれば、食べない人もいるのです。

2:ヴィーガンの定義

一方、ヴィーガンはより厳格な食生活を送ります。
彼らは肉や魚だけでなく、卵、乳製品、蜂蜜などのあらゆる動物性食品を一切口にしません。
さらに、衣類や生活用品においても動物性製品の使用を避ける傾向にあります。

3:ベジタリアンの種類

ベジタリアンには、卵や乳製品の摂取状況に応じていくつかの種類があります。
例えば、乳製品は食べるが卵は食べないラクト・ベジタリアン、卵は食べるが乳製品は避けるオボ・ベジタリアン、そして両方を取り入れるラクト・オボベジタリアンなどです。
また、魚介類や鶏肉を食べるペスコ・ベジタリアンやポーヨー・ベジタリアンもいます。

このように、ベジタリアンとヴィーガンの主な違いは、卵や乳製品の摂取、そして動物性製品全般に対する姿勢にあると言えるでしょう。
ヴィーガンはベジタリアンよりも厳格な食生活を送り、動物性製品を徹底的に避ける傾向があります。

□世界と日本におけるベジタリアンとヴィーガンの割合

近年、世界的にベジタリアンやヴィーガンの人口が増加傾向にあります。
その背景には、健康志向の高まりや環境保護、動物愛護の意識の広がりがあると考えられます。

1:世界のベジタリアンとヴィーガンの割合

国土交通省のデータによると、2018年時点で世界のベジタリアン人口は約6.3億人に上り、特に欧米諸国を中心に毎年約1％の増加が見られています。
ベジタリアンにはさまざまな種類があり、比較的カジュアルに取り組みやすいことが人気の理由の一つと言えるでしょう。

一方、ヴィーガンについては、2019年に開催された「Veganuaryキャンペーン」で約56万人以上が登録し、2020年にはさらに約40万人が登録したことから、少なくとも100万人近くがヴィーガンであると推測されます。
アニマルライツや環境保護に対する意識の高まりが、ヴィーガンを選択する人の増加につながっていると考えられます。

2:日本のベジタリアンとヴィーガンの割合

Vegewelが2021年に実施した調査によると、日本におけるベジタリアンの割合は3.8％、ヴィーガンは2.2％という結果が出ています。
日本には精進料理をはじめとする菜食中心の食文化が根付いており、無意識のうちにベジタリアンに近い食生活を送っている人も多いのではないでしょうか。

3:増加の理由と社会的背景

ベジタリアンやヴィーガンの増加には、健康志向の高まりが大きく影響していると考えられます。
近年、ウェルネスへの関心が高まっており、菜食を取り入れることで体調管理を行う人が増えています。
また、環境問題や動物愛護に対する意識の変化も、ベジタリアンやヴィーガンを選択する理由の一つとなっているようです。